「第3回 未来と健康のための高校生ビジネスコンテスト(主催:東和薬品)」にりら創造芸術高等学校のプロジェクトりらファクトリーの3名が初めて応募し、グランプリを受賞しました。
本コンテストは1回目が「灘高等学校」2回目は「西大和学園高等学校」のチームがグランプリを受賞した関西一円の高校から3名までのチーム単位で出場するもので、黒柳徹子さんと羽生結弦さんがCM出演していることでお馴染みの東和薬品株式会社が主催しています。
3回目の今年は過去最高の266チームから応募があったそうで、書類審査で残った8組が3/20に大阪梅田のスカイビルステラホールに集い、最終審査が行われました。
第3回となる今回のテーマは、
“地域社会にビタミンを~地域の人々が健康であり続けるために~”
ということで、りらの生徒はチーム名を「きみのブドウハゼ」とし、先日発売した高校生考案のオーガニックコスメ「キノミノリ」の原材料の一つ「カヤ精油」の製造を通して地域の方に元気と生きがいを提供する。
という新たなビジネスを生徒が考え、プレゼンを行いました。
ビジネスコンテストという形態に、学校としても初めて参加しましたが、
そこは、舞台経験豊富な生徒たちです。
緊張しながらも、度胸とパフォーマンス力で、審査員のかたに熱いプレゼンテーションができていました。
プレゼンの途中では、審査員の方々に自分たちで抽出したカヤ精油の香りを体感していただき、その後の質疑応答で「とてもいい香りで可能性を感じる」と、カヤ精油自体も高評価をいただき、審査委員の皆様も初めて聞くカヤの情報に関心をもってくださっている様子でした。
チーム名にあるブドウハゼは2年前に卒業した先輩らが、町誌で枯死しているとされた樹が現存していることを信じる古老の証言を文献やDNA鑑定(県立高校の協力)などをとおして再発見し、天然記念物への再登録を果たした1本の樹、「ブドウハゼの原木」が由来となっています。
今回発表した「カヤ精油」は、ブドウハゼを活用した化粧品に添加する地域産出の香料として授業で2年間かけて作りました。
先輩が残した「原木を守って欲しい」という意志を今年3年生になる生徒が2年生のときに受け止め、
「ブドウハゼが付加価値の高い化粧品や医薬品に使われることで、再び地域に収益がもたらされ、原木を守るきっかけを作ることが出来るはず」という想いが根底にあります。
このコンテストで発表したカヤ精油は小さじ1杯(5ml)で約7,000円という高価で流通しており、
発売数日で完売した「キノミノリ」の製造に必要な香料です。
町木になるほど豊かなカヤ資源のある紀美野町で、未利用資源(カヤの果皮)の有効活用として今後地域の方に働きかけ、産業化していくことを検討しています。
オーガニックコスメ「キノミノリ」に関する詳細はブログ記事をご覧ください。
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