本校の授業「地域デザイン」で取組む「抹消天然記念物葡萄櫨の原木の再発見」が日本特用林産振興会より特用林産功労者特別賞として、表彰されました。
日本特用林産振興会(小渕優子 会長)が30日、東京都千代田区(KKRホテル東京)で、第32回特用林産功労者表彰式を開きました。
本式は、長年にわたって地域の特用林産に尽力した生産者らを表彰するもので、今年は23人の功績がたたえられました。
※特用林産とは、
「主として森林原野において産出されてきた産物で、通常林産物と称するもの(加工炭を含む)のうち、一般用材を除く品目の総称」 であり、キノコやタケノコ、備長炭まで、山林から得られる収益の半分程度が特用林産であると言われています。櫨の実から採れる木蝋(英名:Japan Wax)は和ロウソクやお相撲さんが髪につける鬢付け油などの原材料として昔から用いられた特用林産物です。
また、本年度 特用林産功労者特別賞 を創設し、栄えある第1回受賞者として、本校の授業「地域デザイン」で取組む「抹消天然記念物葡萄櫨の原木の再発見」が表彰されました。
受賞式では、会長で衆議院議員の小渕優子議員をはじめ、林野庁の本郷次長など、日本国の山林行政のトップが参列するなか、
長年特用林産に係わってきた大ベテランの先輩に混じり、生徒2名と教頭が出席。
「(本校の)授業で成し遂げた発見は、特用林産の振興に明るい話題を提供しました。」と表彰いただきました。
地域デザインは、「地域に眠る芸術の素材を発掘して世界に発信する」という授業目標のもと、地道な聞取り調査を続けています。
今回の受賞は、奇跡的に再発見に立ち会い努力した生徒たちだけではなく、 生徒の言葉を信じ動いてくださった本当にたくさんの方々の努力と、世代を超えて価値ある生活文化を継承してきた地域の方々と繋がりの結果だと感じています。
今後も地域を探究する授業活動を続け、地域の宝を芸術高校らしく探究してければと考えています。