2018年2月22日、平成29年度地域課題対応人材育成事業「地域コアリーダープログラム」(FY2017 Community Core Leaders Development Program)として、・ドイツ・ニュージーランド・オーストリアの3カ国の青年団13名が、りら創造芸術高等学校に訪れました。
団員は、22歳から40歳までの教育研究所や博物館のコーディネータといった青少年育成事業に従事されているリーダー的役割を担った方々です。
今回の視察では、舞台芸術を通して生きる底力を育むりら(Lyra Cerative Art High School)の教育に関する研修と、地域と連携した教育活動として地域の伝統芸能「御田の舞」を高校生が継承している奉納の見学を行いました。その後、通訳さんを交え、生徒と教職員、地域住民や町関係者などがグループディスカッションを行いました。
学校説明では、山上範子校長の挨拶に続き、鞍教頭が舞台芸術を中心としたユニークな学校の仕組みの説明と、選択授業「地域デザイン」での地域探求型授業を展開していることや、世界民族祭の開催意義の説明を行いました。
青少年の海外交流活動に従事している団員も多かったため、質疑応答では沢山の質問が出て、活発な意見交換が出来ました。
続いて、生徒による学校施設見学です。
今回は、英語が得意な2人が通訳を介さず自分たちの学校の魅力を伝えました。
体育館では、生徒たちがタップダンスを披露しました。
海外青年団の方々から大きな拍手を頂きました。
施設見学では、小学校だった校舎を再利用していることなど、りらの特色ある校舎を説明しました。
午後からは、真国丹生神社で行った真国御田の舞の奉納を見学に行きました。
オーストリアから視察に訪れた公務員、クリスタ・ツォーバニッグさん(Christa Zobernig)は「伝統的な踊りや神事で、次の世代に伝えられていることもすばらしい。私たちのまちでは、こんなにかっこいい行事はないです」と話されていました。
午後は、グループディスカッションを行いました。
そこには、生徒と教員以外にも町おこし協力隊員の方や和歌山大学の院生、DMOの関係者などが参加しました。
ディスカッションが終わった後、青年団の代表の方からメッセージを頂きました。
「今日お話を聞き、この学校は日本で一番小さなシステムの学校と伺いました。
しかし、私は見学を通してこの学校は日本で一番大きな心をもった学校だと思いました。
小さなことが大きな影響を与えることはよくあります。
今回、伝統的な儀式を若い生徒さんたちが引き継いでいるところを観ました。
自主性や創造性を育むすばらしい学校だと思いました。
そして、今回の見学によってこのような教育の中で、生徒の持つ素質を伸ばし未来のリーダーを育む可能性があることも理解できました。」
今回の研修は、前日に校外発表、御田の舞、2日後の「音楽祭」をはさんだとても忙しいスケジュールでしたが、参加したメンバーからは「もっと時間がほしいくらいだ」といっていただける充実した内容となりました。
今回の模様が新聞とラジオの各メディアで紹介されました。
毎日新聞 2018年2月20日 夕刊社会面
【伝統祭事、高校生有志が復活 海外から視察】
毎日新聞 2018年2月21日 地方版
【継承、若い力で 断絶後、りら高生有志が復活 真国丹生神社であす奉納】
毎日新聞 2018年2月23日 地方版
読売新聞 2018年2月23日 地方版
【高校生堂々 伝統の舞 真国丹生神社海外視察団前に奉納】
産経新聞 2018年2月23日 地方版
【五穀豊穣祈り「真国御田の舞」 和歌山・りら創造芸術高生ら伝統受け継ぐ】
WBS和歌山放送ラジオ 2018年02月23日